中山道の旅

18:洗馬宿・本山宿・贄川宿


(伝説)・・玄蕃之丞



洗馬宿・・JR中央線/洗馬駅

本山宿・・JR中央線/日出塩駅

贄川宿・・JR中央線/贄川駅


〜塩尻駅・・洗馬宿・・本山宿・・贄川宿・・贄川駅〜塩尻(泊)


  八王子駅を過ぎると特急列車本来の走りになったが、この列車の名称は「スーパーあずさ号」

20年も前にデビューしたときは超最新の振り子式電車でカーブにさしかかると車体を傾けて速度を保った。

 

 座席にいるときは快適だが、立ち上がると体は左右に揺さぶられて飛ばされる勢い。それにもめげずにトイレに行ったが、さあこれからが大変だ。

 体を壁に押しつけないと、とても用足しはできない。手すりがあるが、両手はふさがっているので掴めない。下手をすると外開きの扉が開いて、通路に飛び出しかねない。足を踏ん張って、肩を壁に押しつけた。足元には水たまり?か。

 

 揺れと戦いつづけ、やっと塩尻駅に到着。今日は雲行きが怪しい。低くたれた雲は周辺の山を隠していた。駅を出た途端にそれは雨に変わった。

 

 周りはブドウ畑が続く。もう収穫の時期は過ぎたのか、葉っぱが残っているだけだ。ぶどう園の売店があった。留守番のおばちゃんを見つけ、明るい店内へ入った。

 

 数種類のブドウはもちろん、ラフランス、リンゴなどが沢山並んでいる。

試食のブドウをつまむと、今までに味わったことのない甘さが口いっぱいに広がった。香りもすばらしい。ブドウ狩りの時期よりも、木で熟した今が一番美味しいようだ。

 

 塩尻駅で買った駅弁は竹の皮を編んだ立派なベント箱におにぎりが2個だ。ブドウをおかずに急いで食して、出発。雨は止んだようだ。

 

 中山道を行くと栗と再会だ。ここのは大きいぞ、車にひかれたのも沢山ある、もったいない。すかさず拾う。

 

 塩尻へ戻る電車が来る頃だ。栗を諦めた。アケビがあったがこれも諦めた。誠に残念。

坂道を駆け上がり、息が切れた。贄川駅が見えだした。今度は急坂を駆け下る。膝の痛さと電車が気になる。

 

 山賊焼?ニンニクたっぷりのスリッパみたいな唐揚げと蕎麦が夕食。今日はブドウも食べたし、食い過ぎだ。

2012/10/18



左の急坂が中山道(贄川駅前)

 



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