中山道の旅

13:沓掛宿・追分宿・小田井宿・岩村田宿


(民話集)・・立科町の民話



軽井沢宿・JR北陸新幹線/軽井沢駅

        シャトルバス/旧軽井沢バス停

沓掛宿・・・しなの鉄道/中軽井沢駅

 

追分宿・・・しなの鉄道/信濃追分駅

        千曲バス/追分公民館バス停

      信濃追分馬子唄道中(7月)

小田井宿・・しなの鉄道/御代田駅

        千曲バス/小田井中央バス停

      小田井宿祭り(8月)

                    岩村田宿・・JR八ヶ岳高原線/岩村田駅


〜軽井沢駅・・沓掛宿・・追分宿・・小田井宿・・岩村田宿〜佐久(泊)


 今日は軽井沢駅から岩村田までの約25kmを歩く予定だ。

 しかし、体調不良なのか、と思ってしばらく進むと、ふらつきを感じる。これが話題の熱中症の初期症状かな、このままでは街道歩きを取りやめる最悪な状態になりそうだ。

 

 しまった。「軽井沢は避暑地」です。の言葉に騙されてしっかりと下着としゃれた長袖シャツを着込んできた。

 これでは暑いぞ、ザックを背負って歩いている人は誰も居ない所だ。軽井沢は高級外車での移動が似合う場所だった。歩く旅人の姿は皆無だ。別荘でゆっくりと楽しむ所に違いない。

 

 道は下りになり、暑さが増してきた。沓掛宿に向かって道が続いている。

沢を流れる水の音が涼しくしてくれる。木陰を見つけて立ち止まると後ろから涼しい風が吹いていた。

 

 とにかく暑い、浅間山がくっきりとその姿を見せつけている。あの頂上は涼しいだろうな。

焼け付いたアスファルトの道では灼熱地獄になり、とても避暑地ではない。

 

 木陰を見つけては道路の右から左へと移りながら、それでも目的地を目指した。馬鹿だなあ。

追分宿、両側に家が続いている。家の影を頼りに進む。何もないところでは暑いのだ。

 太陽が真上で照りつける。もう日陰はない。頼りになるのは麦わら帽子だけになった。

 

 岩村田宿の町を抜けるといくらかは涼しい感じがしてきた。が雲行きが怪しい。あと20分ほど歩けばバスに乗れる。街道脇の民家の人が「もうじき雨になりますよ。気をつけないと。」と叫んでいた。

 

 急ぎ足に雨脚が追いついてきた。雷が激しくなり、危険を感じたので屋根付きの駐車場に一時避難する。それから1時間ほどは、猛烈な雨と、連続の雷、今まで体験したのとは比べものにならない最強の嵐が続いた。逃げ込んだ駐車場に水が流れ込んできた。

 

 予定したバスは行ってしまった。もう6時はとうに過ぎ、暗くなってきた塩名田宿だ。

仕方なくタクシーを使い予約していた宿に向かうことになった。

2012/7/29



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