〜富士見駅・・金沢宿・・上諏訪駅〜茅野(泊)
甲州街道は工事現場を迂回して、街道の最高地点(海抜965m)の看板がある場所までゆるい登りが続いた。あの笹子峠より130m低い程度だ。
ちなみに富士見駅は中央線では一番高い場所で標高が955mになっていた。
周囲の山は白い霧で頂上は消えて、林が続く街道も雨で霞み、緑の木の間に見える谷間の田んぼだけは黄金色だ。コスモスが咲いてる。空気が澄んでるからか、高原の花は色が鮮やかだ。
すずらんの里駅が下に見えてきた。「あそこで休もうか」と連れからの声があったが駅は屋根付きの階段と狭いホームがあるだけでトイレはなさそうだ。遙か遠い所からでも確認できた。
次の青柳駅は斬新なデザインの待合室がある無人駅だ。待望のトイレへ駆け込む。
まだ11時半だが、これから先に屋根付きの場所はなさそうであり、ここでおにぎりタイムにした。午後2時近くになると南の空から暗い雲が覆い被さってきた。
茅野駅から数km行って途中からバスで戻る予定だが、茅野駅近くで休んだ喫茶店で上諏訪駅
まで行けると叱咤され、気合いを入れて再び歩き始めた。
雨は止んだ。今日は富士見駅を出てから茅野駅まで13km来たのだ。 時間がまだあるので、上諏訪まで行けば夕食時になる。でも7km先だ。
しばらく国道を行き、街道に入る。足長神社に上る階段を発見、近くに手長神社があるそうで二つ神社の関係はあるのか。そしていつの間にか上諏訪市内に入る。車が走り、人がいて、ここは都会だ。
10分遅れるとの駅のアナウンスを聞いて、それならばと上諏訪駅名物の足湯に浸かり、今日の4万歩と日本橋から200kmを頑張った足をもみほぐしたのだ。
2015/9/17