〜東戸塚駅・・戸塚宿・・藤沢宿・・茅ヶ崎駅〜
10時頃から歩き始めたが冷たいビル風は街道に出るまで吹き付けてきた。
果樹園のある道は下り坂になり、しばらくは間違いやすい町中の街道が続いた。街道歩きの女性が無言で追い越していった。
開かずの踏切で有名な戸塚駅に出たが、踏切はなくなり道路整備の工事中になっていた。エレベーターで連絡橋に出て、またエレベーターで歩道にでられる楽ちんな一時だった。
そろそろ昼時になり、前回の失敗は避けたいので早めに食事処の看板を探した。
路地の奥に向かいあった2軒のお店だ。どちらも旨そうな写真いりのメニューが誘った。
とんかつ屋に入ると,狭い店内に3人の従業員が待っていた。
壁のメニューにあった(ギョロッケ)と(釜揚げシラスと桜エビ丼)を注文。
これは何ですかと質問し,話は食い終わるまで続いた。
めしを食いながら話は進んだ。大笑いした食事はつかの間、入口に棟方志功の直筆の掛け軸があった店だった。
たらふく膨らんだお腹に上り坂にはキツかったが、それも下り坂になりホッとし,国道1号線の歩道歩きになる。交差点を渡るときは持ち歩いている青表紙の(東海道53次)のガイドブックを横断中の旗の代わりにした。
この付近の街道は丘の上を進んでいて、ずっと低い場所に住宅や電車が見える場所になる。国道は小山を削り、切りどうしになっているが、昔は面倒な上り下りがあったのだろう。
道の両側にマンションが続き、歩道や車道の中央に松が並んでいた。
(メルシャンワイン)の工場だ。(山﨑パン)の工場だ。(ポーラ化粧品)(ブリジストン)などの工場が並んでいた。工場見学で試飲や試食ができないだろうかと正門を覗いたが、受付だけだ。
(TOTO)の工場だ。まさか試しの便器はなさそうなので駅までガマンしなければ。
歩道に大きな松が並んでいる。江戸時代に植えられたのだろう。
暗くなり出し、茅ヶ崎駅でお終いにした。
2016/2/12