東海道の旅

10:江戸に向かう


金谷宿・・JR東海道線/金谷駅

     金谷茶まつり(4月)

島田宿・・JR東海道線/島田駅

      島田大祭(10月)

藤枝宿・・JR東海道線/藤枝駅

        しずてつバス/成田山前

     藤枝大祭り(10月)

岡部宿・・JR東海道線/藤枝駅

        しずてつバス/岡部宿柏屋前

     岡部宿にぎわいまつり(11月)



〜金谷駅・・大井川・・島田宿・・藤枝宿・・岡部宿(泊)


 岡部宿の旅館の都合で金谷駅から由比駅までは江戸へ向けて歩くことになった。

 

車内放送があった。

「島田ハイキング」のお知らせだ。車内にザック姿が目立つようだ。ゾロゾロと島田駅で下車した。

 

 いよいよ大井川だ。箱根とともに「越すに越されぬ大井川」は1kmの橋で渡れる。

だが、この日は島田駅からのハイキングの人達が丁度この橋を渡りだしたときで、向かい側から

次々に渡ってきて狭い橋は大混雑になり、今も越しにくい大井川であった。

 

 橋を渡ると、川越人足のたまり場や茶店、宿屋が残り、昔は様々な出来事があったのだろう。

ギネス記録の木製橋が近くで、わざわざ街道を離れて見に行った。観光客が写真に収めたり、

橋を渡る姿があった。900m近い橋は明治12年に作られて、映画やテレビドラマでよく使われ。

 

 街道は東海道本線から離れて宇津ノ谷峠に向かうが、鉄道は静岡駅から宇津ノ谷峠を通り、島田につながる計画があったらしい。それが国道1号線になったとか。

 

 旧東海道は県道に格下げされてチョッピリ残る松並木(?)を探しながら町中を歩き続けた。

それまで歩いてきた街道は歩道がない狭い道だったが、さらに狭くなり工場に阻まれ、どぶ川の脇を通り、国道を越して、大型ホームセンタをかすめて左折した。

 

 宿まではおよそ2kmとなったが、到着が少し遅れそうだと電話し、このあたりから歩き疲れが出てきたのか、3日分のザックは重く、おそらく20kmは歩いたのだろう。

 

 アーケードのある町に入り、立派な歩道が続き出して、松並木が出てきて上り坂に変わった。

山の中の小さな集落と想像してきたが、綺麗な街に驚いてしまった。

 

 宿の近くに来て場所が分からないで電話で尋ねたら、すぐ側であった。

女将さんが道に出ていてくれて、ここでは一組だけしか泊めないのですよ。と話しながら部屋に案内された。

 

 2間続きの部屋に不釣り合いな大型テレビがある。

「お風呂はいつでも入れます。」ありがたい。だが湯船は空っぽで裸のままお湯を入れることになったのだ。

 

 自家製の野菜がたっぷりの夕食に満足し、部屋にあった(東海道日記)に目を通すと沢山の猛者達がこの宿を利用していた。

 素晴らしい切り絵が食堂や廊下に飾ってあり、女将が作った物だった。

2016/5/15


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