奥州街道の旅

5:芦野宿、白坂宿、白河宿


(伝承昔話)・・安珍と清姫



白坂宿・・JR東北線/白坂駅  福島バス/白坂バス停

白河宿・・JR東北線/白河駅

     白河さくらまつり(4月)



芦野宿・・白坂宿・・白河宿・・白河駅〜


 のんびりと出発するのは街道歩き人生では初めての事である。

温泉宿で早めの朝食がないのと、それに昼食は奥州街道踏破の祝いとして贅沢ランチを予約

したのだ。8km先のホテルまでゆっくり歩いてちょうどお昼に到着する距離だ。

 

 国道を渡ると大きなお地蔵さんが左足を前におろして出迎えてくれる芦野宿だ。

以前は宿場の中を国道が走っていたのだろうか、歩道もあり開けた町並みである。

 

 江戸時代には宿場道の中央に用水堀があり、松や柳が植えられていたとか、今は街道の両側に屋号が書かれた石灯籠が並んで、夜には明かりが灯るのだろうか。

宿場の出口にも大きな石地蔵が見送ってくれた。

 

 再び国道に戻り次の脇道へ入る予定が通行止の看板に遮られてまた歩道を歩くことになる。

脇道を進めば古い奥州街道の名残を通過できたのに残念。

 

 丘陵地帯だ。丘の波が続いている。川の流れに沿って国道がくねりながら走っている。

青空だが冷たい向かい風が絶え間なく吹いてくる。

 

 坂の上にちらっとホテルを発見。お昼時間の15分前に到着して暖かなロビーで一休み、待望のランチに出会えた。大きなガラス窓の向こうには雪がついた那須の山々、足元にはゴルフ場、広〜いなあ。

 

 また丘越えと向かい風との戦いになった。歩道とドブ板歩道の繰り返しを楽しむ街道だ。

栃木県と福島県の県境は標高420mあり、峠を挟んで神社が2社あり、道は狭く両側から

木が覆っていて車が次々とやってきた。山道の国道294号線だ。

 福島県側には福島県を示す立て看板があり、反対側の看板は那須町の小さなものだけだ。

 

 車が増えてきたが白河の市街地はまだ先だ。交差点の角にお菓子屋さんがあり、店内で食べられそうだ。足休めに入店してコーヒーとともに甘い菓子を頂戴できた。

 次々とお客さんが来てはケーキを買っていた。今日はクリスマスだった。

 

 バーと明るい光の広場に出た。大きな図書館だ、ペットボトルでできたイルミネーションだ。白河駅に到着した。奥州街道の終着点はこれから2kmの地点、往復すると1時間だ。

よし、ここの駅前を奥州街道の終着点と決めた。

 残した街道は春になったら歩くことにしようか。街道は仙台道と名前が変わり、その先は青森まで続いているとかで、まだまだ街道旅は終わらない。

2015/12/24



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