奥州街道の旅

3:佐久山宿、大田原宿、鍋掛宿


(昔話)・・綾織が池



佐久山宿・・大田原市内    大田原市営バス/佐久山郵便局前バス停

大田原宿・・JR東北線/野崎駅 大田原市営バス/那須庁舎前バス停

      星旅祭(10月)

鍋掛宿・・・JR東北線/黒磯駅 ゆーバス/鍋掛十字路バス停



喜連川・・佐久山宿・・大田原宿・・鍋掛宿〜


 昨日のコンビニの地点まで送ってもらい。さあ出発だ。

昼飯が食えそうな大田原市内までおよそ10kmで3時間先だ。終着地点の鍋掛までは22km先になり、ちょっぴりハードな旅になりそうだ。

 

 所々に「奥州道中」の石塔が有り安心できる街道で、大きな(道祖神)があったり、ここでも明治天皇が休まれた記念石碑が置かれていた。

 

 昨日の雨中行軍で靴下がぐしょ濡れになり、宿で乾かした物を履いたが予備が無い。

街道沿いの商店はシャッターで閉ざされているし、どうにか見付けたスーパーマーケットでは高価な保温靴下しか無く、近くのコンビニを案内されたが、5㌔以上先らしい。

 

 小さな峠は木が生い茂り今にも熊が出そうだ、そこを越すと田園地帯になり街道筋の家は広い敷地と大きな家が続いた。どこの家にも軒先にひなたぼっこ用のイスが置いてあり、ここにも高齢者が住んでいそうだ。

 いまは干し柿のシーズンで、軒先の竿に紐に結んだ柿を掛けてる姿があった。

 

 

 大田原は思ったよりも大きな町で栃木県では宇都宮に次ぐ大都市だ。人はいないが車は多い。市街地を越すと変わらない風景に飽き、鼻歌で歩調を整えながらの歩きが続くのだ。

二人で声を合わせることも無く、適当な歌が後ろから聞こえてくる。聞く人はだあれも居ないや。

 

 道は狭い下り坂になり、両側は樹木で歩道は消えた。

付近は暗くなり、車から目立つようにヘッドランプを点灯させた。また雨が降り出してしまった。まさかこんな場所に人が歩いているのか。とビックリして運転しているだろうなあ。

 

 牧場があるのか牧草を詰め込んだ白い塊があちこちにある。大田原牛の産地らしい。

真っ暗な先にお店の明かりとバス停を発見してホッとした。ここまで20km以上は歩いてきた。

 

 バスの折返し地点だ。ここからバスで駅に出られるが、発車時刻まではまだある。

それに休むところが無い。もう少し先が今日の終点であり、そこまで暗い坂道を下ることにした。明るいぞ、コンビニだ。あそこなら休憩できるベンチがあると疲れた足を頑張らせた。雨は降り続いてた。折返し地点に向かうバスを発見、それからかなりの時間が経過して定刻を過ぎても来ない。ヘッドライトが闇のむこうから木々を照らしてきたが、今度もバスではなかった。

2015/11/9



次は何処の宿場へ