中山道の旅

5:鴻巣宿・熊谷宿


熊谷宿・・JR高崎線/熊谷駅

     うちわ祭(7月)



〜熊谷駅・・熊谷宿・・鴻巣宿・・鴻巣駅〜


  朝から強い北風が吹いて風に向かって歩くのはキツそうなので、熊谷から鴻巣まで北から南に向かって歩くことにした。これなら風に押されて歩けるだろう。

 

 小さな小川だ。鳥のように巣で子育てする魚の「ムサシトミヨ」が住んでいる。と看板が教えてくれた。ここだけに住む珍しい魚らしい。冬眠中だろうかその姿を見つけることはできない。

 

 中山道は荒川の土手に出た。強い北風が吹いた。追い風に押されてらくちん歩行ができる。

向かいから背を低くした老夫婦がやってきた。風に逆らっての散歩らしいので、声をかけたが、

返事をする余裕もないようだ。杖をしっかり持って耐えながら進んでいった。ランニングする人もいたが、この強風の中、ご苦労様なことですね。

 

 こちらも空き腹で、体重も軽いし、今にも風に吹き飛ばされそうな状況ですよ。

やっと「吹上駅」に到着して昼食にありつく。ああ疲れた。熱いラーメンが美味しいぞ。

中山道の県道に戻り、「鴻巣駅」を目指して再出発だ。

 

 いつか歩道はなくなり、白線の外側を歩くことになってしまった。

車がくると塀にへばり付かないと危ない道だ。車から逃げ込む場所を見つけながら歩くだけだ。

 

 ここが四国巡礼道なら、お遍路衣装で菅笠に白装束、輪袈裟を下げて金剛杖を突いていると、

車は避けてくれた。街道をあの装束で歩けたら安全だろうが、不審者扱いされて警察に通報され職務質問があるだろうと、想像しながら歩みを進めた。

2012/1/4



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