〜関駅・・関宿・・坂下宿・・鈴鹿峠(357m)・・田村神社〜ホテル(泊)
突然の病で中止になり、大津から京都までを先に旅して、中抜けになった鈴鹿越えに挑戦だ。
鈴鹿峠の入口、関駅から草津駅を結ぶ60kmの旅が始まりだが、天気は味方しない雨模様で峠を越えることになりそうだ。
今にも降り出しそうな雲行きの関駅に到着した。駅前からの坂道は前回下って来た道とは別の道で、街道にたどり着く頃には雨が降り出した。
狭い宿場街道を抜けると国道1号線だが草が茂り狭くなった歩道が待っていた。
また右に入る道があり、沓掛村の家が続く道が東海道だ。
道の正面にドーム型をした屋根だ。山の中で天体観測しているのか。いや鈴鹿馬子唄会館だ。立て看板に引っ込まれて会館で一休みすることにした。時を同じにして雨脚が強くなった。
ここで小やみになるのまで待つことにして玄関先の下駄箱前に腰を下ろし休憩だ。関駅を出てから休みなしの登り、昼時になり腹も減ってきた。ここで食えるかなと思ったが、窓越しの人影は何か食べている気がしたが、館内に食べ物の匂いがないので期待外れに。
会館を出る頃には小雨になり、幅の広い街道を進んだ。神社の前にバスだ。人が集まっている。街道歩きのツアーのようだ。バスに乗り込まない人たちが雨具をばたばたさせている。峠を下る途中でヒルにやられたということだ。
看板がありますとのことだが、小さな立て看板を見つけられないで幾度か電話をしながらどうにか森に囲まれたバーベキュー屋にたどり着いた。
うなぎを注文して出来上がるまでの間に、今宵の宿へ確認の電話を入れると「使われていません」の音声が出るだけでなんど電話しても同じだ。
女将さんが見かねて電話をしてくれたが状況は変わらない。最近つぶれたと聞いていたようだ。さあ大変、今日の寝るところがないよ。「ここで泊まってゆきなさいよ。」
もしここで泊まると最終日に草津までゆけないスケージュールになる。
幸いにも頼んだ蒲焼きはまだ出来上がらない。
「近くにホテルがあるから聞いて見たら。送り迎えしてるよ。」と再び親切なアドバイス。
今夜の宿は決まり一段らくして、峠に向かいたいが山蛭の恐怖が蘇り国道トンネルはどこと聞くと、
今度は旦那が、「1時間すれば登れるのだから是非ゆけ。俺は行ったことはないが。」
パラパラと落ちてくるヒルの攻撃を思い出し、雨上がりの峠みちは恐怖だと語ると。足元からのヒルの侵入を防ぐ防虫剤とズボンの裾を止めるゴムバンドまでを用意してくれた。
これでヒル対策が整いやっと出発することになり、「また来てください。」とオシャマさんの声がした。
峠道は木が覆いかぶさりいかにもヒルの巣窟だ。ビビりながら足元を見るとたくさんの沢ガニだ。ヒルよけの傘を握りしめて、登ること30分。大きな石燈籠が出迎えた峠へ。雨は止み下り道になる。
1kmほど下るとカニ塚の看板だ。沢ガニを供養している場所なのかな。予約したホテルの看板だが2kmは登る道の先だ。迎えの車を道の駅で待つことにした。
ホテルの車が来て一安心、ゴルフ場のホテルだった。運転者さんは歩き屋だった。
草津を経由しないで中山道にでるバイパス街道があるとか、琵琶湖一周の旅はつまらなかったとか。
(やっぽんぽんの湯)に浸かり、今日の皆さんの親切に大感謝しながらふかふかのベットで熟睡。
2017/6/25